西原理恵子のよさがよくわからないのは、たぶん西原理恵子が全然ぶっ飛んだたのしい人でもなんでもない気がしてくるからだ。
なにかあの人の漫画をみていると、そのうりになっている喜劇性や乾いた感覚やねちっこいギャグが、なにかしらの悲劇性や繊細さを裏付けるものとしてあるように感じられてくる。きっと時々死にたくなってるようなタイプのひとなんだと思う。だから読むと落ち込む。まあぜんぶよんだ訳じゃないけどさ。
 
去年の日記を読むとずいぶんひどい。わらえた。
やっぱり自分に素直にならないと、いまの時代を生きぬくのは難しい。なぜなら母や父の頃とは違って、どこかにつくせば必ずある程度の生活を保証してもらえるとかいったことはないからだ。
自分を競争のなかに放り込むとしても、かならず相当なクオリティを求められる。競争が得意な人間、その仕事が大好きな人間と戦わないとならない。
なら勝ち目がないのは当たり前だ。

自分を社会的ヒエラルキーの外に持ち出す努力をしないと果てしなくキツい。
私はこの絶望的にマジな実力主義ポストモダニズムを超えるちからを日本の若者に与えると思う。マジどん詰まりで日本終わってるから、もう社会の奴隷にはなれないわけ。むしろ自分自身の得意な、大好きなことでどれだけいけるかを試す方が生きやすいと思う。だってもう背水の陣だろ、こんな暗い終わったニュースばかりのなかで気づかないのは逃げだぜ、これは本当に自分の心に正直に生きろよってことだ!