ひとはときどき自分が壊れることを望んでいる 
調和を保って暮らしている、と装っているひとほどそうなんじゃないか わたしは穏やかだったためしがないからそんなことを思うのか 翅をかたほう無くした蝶みたいに旋回しながら 飛ぶのではなくて螺旋階段を駆け下りるようにしてアスファルトに落ち、死んでしまうみたいに

人の心をぐちゃぐちゃに乱してみたい、ひとが本当のことを口にしながら泣いている顔がみたい